NIPT(新型出生前検査)について

当院では、自由診療の一環として DNA先端医療株式会社 と提携し、NIPT(新型出生前検査)を行っています。

NIPTは、妊婦さんの血液中に含まれる「胎児由来のDNA」を分析し、赤ちゃんの染色体の数に異常がないかを調べる検査です。
採血のみで実施できるため、母体や赤ちゃんへの負担が少ないことが特徴です。

詳しい検査内容や仕組みについては、日本医学会連合・新型出生前検査(NIPT)情報サイト

NIPTでわかること

NIPTでは、主に以下の3つの染色体異常の可能性を調べることができます。

・13トリソミー
・18トリソミー
・21トリソミー(ダウン症候群)

当院は DNA先端医療株式会社の提携クリニックとして、上記以外の項目を含む検査もご希望に応じて選択いただけます。
お問い合わせの際は「当院からの紹介」とお伝えください。

NIPTは確定診断ではありません

NIPTはあくまで「可能性」を調べる検査(スクリーニング検査)です。
そのため、陽性の結果が出ても、必ず赤ちゃんに病気があるというわけではありません。
また、陰性の結果であっても、すべての先天性疾患を除外できるわけではありません。

より正確な診断が必要な場合には、羊水検査などの確定診断を受けることがあります。
また、妊娠中は引き続き、超音波検査など他の方法でも赤ちゃんの発育や健康状態を確認することが大切です。

当院のNIPTについて

当院で行うNIPTは、国が認可している検査ではありません(認可外NIPT)
国の認可を受けているNIPTでは、13・18・21トリソミーのみが対象疾患となっています。
提携機関である DNA先端医療株式会社では、それ以外の染色体や性染色体など、より幅広い項目を調べることも可能です。

料金・検査日程・予約方法などの詳細については、DNA先端医療株式会社に直接お問い合わせください。
その際に「当院からの紹介」とお伝えいただくとスムーズです。

妊婦さんと赤ちゃんの健康を守るために

三種混合ワクチン(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風)

妊娠中に三種混合ワクチンを接種することで、母体にできた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、
生後間もない赤ちゃんを百日せきなどの重い感染症から守る効果が期待されています。

特に百日せきは、新生児期にかかると重症化しやすいため、
妊娠27〜36週頃の接種が推奨されています(日本産科婦人科学会より)。

このワクチンは不活化ワクチンであり、妊娠中に接種しても安全性が確認されています。
ご家族の方も、必要に応じて同様のワクチンを受けることで、赤ちゃんを感染から守ることができます。

RSウイルスワクチン

RSウイルスは、赤ちゃんが感染すると重症化することがある呼吸器感染症です。
妊娠中にRSウイルスワクチンを接種することで、母体にできた抗体が赤ちゃんに移行し、
生後6か月頃までのRSウイルス感染による重症化を防ぐ効果が期待されます。

こちらも妊娠24~36週(特に28~36週)の接種が推奨されています。

ワクチンの詳細については、ファイザー社 RSウイルス情報サイトをご参照ください。

妊娠中は、赤ちゃんの健康を守るための大切な準備期間です。
検査やワクチン接種についてご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。